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山内 俊彦; 椎名 富雄; 小沢 皓雄; 石毛 洋一*
プラズマ・核融合学会誌, 72(7), p.692 - 705, 1996/00
JFT-2Mプラズマの電子温度・密度計測用に高出力レーザーを使った高空間分解TVトムソン散乱装置を開発した。それをここ3年間稼動してきた。このシステムは6つのサブシステムからなる。つまり、真空部品サブシステム、光学系サブシステム、検出器サブシステム、制御及びデータ収集サブシステム,ソフトウェアサブシステム、及びレーザー装置サブシステムから成る。ここでは以上のサブシステムの特徴について系統的に説明した。本システムを使って測定したBt増力後の電子温度分布(Btの変化に対する)、同一条件で測定した電子温度・密度分布のばらつきの少ない測定結果について示した。
奥村 進; 福田 光宏; 石堀 郁夫; 上松 敬; 横田 渉; 奈良 孝幸; 中村 義輝; 荒川 和夫
JAERI-Conf 95-021, 0, p.150 - 152, 1995/10
サイクロトロンで加速されたパルスビームは飛行時間測定実験や時間分析実験に使用されている。このパルスビームの時間幅や間隔を調整するためにはパルスビームを直接検出する必要がある。また、パルスビームのトリガー信号は各実験で必要とされている。このため、ワイヤとフォイルをビーム中へ挿入して生成された二次電子や光子をマイクロチャンネルプレートで増幅してパルスビームを検出するモニターを開発し、45MeV H及び260MeV Neビームを用いてテストを行った。その結果、パルスビームに対応した高速トリガー信号が生成でき、1n秒以下の時間分解能でパルスビームの時間スペクトルが得られた。
奥村 進; 福田 光宏; 横田 渉; 中村 義輝; 奈良 孝幸; 上松 敬; 石堀 郁夫; 荒川 和夫
Proc. of the 4th European Particle Accelerator Conf. Vol. 2; EPAC94, 0, p.1518 - 1520, 1994/00
原研AVFサイクロトロンのビーム診断システムはビームをターゲットポートまで効率良く輸送するためにビームをモニターするとともに、照射実験に必要とされるビームの諸特性を計測する。標準化されたビーム診断用チェンバーがビームラインに設置され、ファラディーカップ、ビームプロファイルモニター、アルミナモニター、ビームスリットが装備されている。これらを用いてビーム輸送を行うことができる。大面積照射やビームチョッパーを用いたパルスビーム照射等の特殊照射に対応するために、核物理実験で主に用いられてきた放射線検出器とビームアテネータを組み合わせたビーム計測を行っている。飛行時間法を用いた実験に対しては、マイクロチャンネルプレートを使ったビームトリガーカウンターを開発した。これはビームがワイヤーに衝突する際に放出する二次電子を集めて増幅し、パルスビームをトリガーとする信号を生成する。
栗田 源一; 安積 正史; 津田 孝
Journal of the Physical Society of Japan, 62(2), p.524 - 535, 1993/02
被引用回数:4 パーセンタイル:43.65(Physics, Multidisciplinary)トカマクの鋸歯状崩壊現象に於ける、磁力線の乱雑化によって引越された異常電子粘性及び異常イオン粘性の効果が、径方向の単純増加関数である安全係数をもつ平衡に対して、簡約化された抵抗性MHD方程式を解くことによって調べられた。摂動がある振幅を越えて成長すると、最も不安定なモードは、純粋な抵抗性モードから、異常電子粘性によって引越されるモードにかわり、いくつかの実験で観測され、「磁気トリガー」として知られているように急激な成長率の増加を示す。その後成長率は、異常イオン粘性によって減少させられる。鋸歯状崩壊の時間は、異常電子粘性による暴発的成長にも拘らず、引延ばされる。しかしながら、それは、異常イオン粘性の効果によって、完全に安定化されることはない。